郵便の歴史や文化
日本の郵便の始まり
明治4(1871)年3月1日(新暦4月20日)、東京・大阪間で官営の郵便事業(制度)が開始された日をもって、日本の郵便の始まりとされています。
「郵便の父」として呼ばれている前島密(1円切手の図柄の人物)が、明治3(1870)年に「駅逓権正(えきていごんのかみ)」兼任を命ぜられ、当時、政府文書の送達に、月に1500両を支出していた事実から、郵便は事業化できると判断し、今日の「全国均一料金」による日本の郵便制度を作り上げたものです。「郵便」や「郵便切手」などの言葉も彼自身が選択した言葉です。
<逓信総合博物館提供>
昔の郵便はがき
郵便はがきが今の10cm×14.8cmになったのは、昭和41年(1966)7月からです。
それまでの郵便はがきは9cm×14cmが代表的な大きさで、明治の初め、郵便創業当初は、いろいろな大きさの郵便はがきがありました。
手紙が運ばれた手段
江戸時代の手紙は、映画やテレビでも登場しますが、公私の「飛脚制度」が重要な運送手段でした。
また、さらに古くは戦国時代は、心利いた家人や家臣を「使者」とすることが一般的だったようです。
急用や重要な手紙は、足の丈夫な武士が選ばれました。
〒マークの由来
様々な説がありますが、郵便(〒)の仕事をしていた場所を明治時代の頃は、逓信省(ていしんしょう)と呼んでいました。
その頭文字「テ」をモチーフにして、「〒」マークが生まれたそうです。
「〒」マークの読み方には、「ていまーく」、「てぃーまーく」、「ゆうびんまーく」などがあります。