進化するぬくもり。

郵便の豆知識 -年賀状-

年賀状

<年賀状の歴史物語(1)>

日本における郵便の仕組みは、明治4年(1871年)4月20日に開始されました。
この郵便創業から2年後の明治6年(1873年)12月に、日本で初めての郵便はがきが「二つ折りはがき」として発行されました。
この郵便はがきは「紅枠」・「脇つき」と呼ばれ、翌年(1874年)4月には「脇なし二つ折りはがき」呼ばれている郵便はがきが発行されました。この時期は、専用の年賀はがきが販売されていない時代であったため、普通の郵便はがきが年賀状として利用されていました。

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<年賀状の歴史物語(2)>

⇒明治時代約30年間は、年賀状は正月を迎えてから書いていました。

明治8年(1875年)5月10日に、葉書切手面に記号として「かな文字入り」はがき、同年6月12日には「かな文字無し」はがきが発行されました。120年以上前の明治10年(1887年)に差出しされたもので、正月を迎えてから差出しされたことが分かります。(写真参照)

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<年賀状の歴史物語(3)>

明治10年(1877年)6月20日、日本は万国郵便連合(UPU)に加盟し、加盟国(海外)に手紙が出せるようになりました。
この加盟を受けて、海外との年賀状のやり取りが行われるようになりました。
当時は、NEW YORKまで、約1か月かかって配達された記録もあります。

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<年賀状の歴史物語(4)>

既に、明治時代には「クリスマスと新年のお祝い」を兼ねた郵便はがきが海外に送られていました。

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<年賀状の歴史物語(5)>

年々、年賀はがきは増え続け、明治時代の後半になると、配達業務が多忙を極めるようになりました。そこで、明治32年(1899年)12月から、一定の期間に差出しされた年賀はがきを元日に配達する「年賀郵便物特別取扱」の仕組みが一部の郵便局で開始されました。明治38年(1905年)12月からは全国すべての郵便局で取扱いが始まりました。
当初は郵便局の窓口への差出しが原則でしたが、明治40年(1907年)からは郵便ポストに投函したものについても適用されるようになりました。

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<年賀状の歴史物語(6)>

明治33年(1900年)10月1日から私製はがきの使用が認められ、翌年から絵葉書などの私製の年賀はがきが人気となりました。

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<年賀状の歴史物語(7)>

私製の年賀はがきに貼る年賀切手として、昭和11年用年賀切手が昭和10年12月1日に発行されました。年賀切手の図柄は渡辺崋山画伯による「富獄の図」で、郵便料金は1銭5厘でした。

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<年賀状の歴史物語(8)>

昭和24年(1949年)12月1日に日本で初めてのお年玉くじつき年賀葉書が発行されました。賞品は、特等:高級ミシン、1等:純毛洋服生地、2等:学童用本革グローブ、3等:学童用洋傘、4等:葉書入れ、5等:便箋・封筒、6等:記念切手でした。当時は2円(寄付金なし)が1億5千万枚及び3円(寄付金付)が3千万枚発行されました。

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<年賀状の歴史物語(9)>

昭和57年(1982年)11月5日、昭和58年用年賀はがきにおいて、絵入り年賀はがきが発行されました。